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アラフォーで会社を辞めさせられ、未来が見えないニート(という名の自営業)が奮闘したりしなかったりするブログです。

【ありがとう】仮面ライダージオウEP30(第30話)「2019:トリニティはじめました!」感想【製作チーム】

仮面ライダー剣の最終回ラストシーンの撮影場所にある例のベンチ

写真ACにこの写真あったのすごくない?

普段ニチアサの感想は書いていないのですが、今回ばかりはやっぱりしたためておきたいと思うような気持が溢れてしまったので、記事にしています。

(毎回は書けなくても、感想記事自体は書くのいいかもなぁと思いつつ)

ここのところハラハラした後のカタルシスといいますか、エモい展開が続くジオウですが、29話の予告を見た時は思わず「なん…だと…」と驚愕しましたね。

実は私、「仮面ライダーブレイド」は平成ライダーでは最初に(リアルタイムで)見た番組だったのです。

とある空耳ネタを知って見始めたのに次第にストーリー展開にハマってしまい、最終回では唯一ボロ泣きした作品で…

 

ディケイドでオリジナルキャストの剣崎君が出てきた時は、あまりの超展開に「はぁ???」みたいな感じになりましたが、今回は色々と原作リスペクトも感じられて…まさかの結末でしたが、ファンとしては感無量でありました。

スタッフさんの中には当時からの人もいたり、主人公ライダーの(ガワの)中の人もずっと同じ人がやっていたりするので、制作側の人にとっても思い入れの強い回だったのかなとか。

本筋の大きなターニングポイントに絡めての展開でしたし、なんだかんだで剣愛されてるなとも思えたブレイド編でしたね。

白ウォズのやけっぱちに巻き込まれる人々

29話終盤、アナザーブレイドと化した天音とソウゴが戦っている時に割り込んできた始/カリス。

更にそこに現れたのは、ソウゴたちが探していた仮面ライダーブレイド=剣崎一真だったが、何故か激おこ風味。

彼曰く、始が力を使った為に自分の力の封印も解け、引き寄せられてしまったということらしい。

ブレイドのライトニングソニックで吹き飛ばされたアナザーブレイドとカリス、アナザーブレイドは天音の姿に戻るも、自分の正体を知られてしまった始はそこから走り去り、天音も彼を追っていく。

ソウゴたちは訳も分からず置いてけぼりになってしまった…

ここの二人してえ?え?ってなってるの、可愛かったですね。

 

種明かしをすれば、この状況を仕掛けたのは白ウォズだった。

自らの望む未来が実現しないと悟った彼は自棄になったかのように、世界を破滅させる手段を選んだ。

始の行方を案じる天音の心を利用し、彼女をアナザーブレイドにすることによって始を引っ張り出し、更に剣崎を誘き寄せることによって世界を終わらせようと。

 

…とまあ、やけっぱちになった白ウォズさん、なかなかえげつないです(笑)

始さんがブレイド終了後、数年経ってハカランダを去るのは既定路線ではありますね。

(当時の監督か脚本の方のインタビューにも書かれていた記憶が)

アンデッドは不老不死なので、ずっと見た目が変わらないのに同じところに留まれないのは仕方ないことなんですよね。

後の捜索で聞けるように、写真スタジオなどを転々としていたのも同様の理由のうちのひとつなのでしょう。

 

対して剣崎君、この十数年どこで何をしていたのか…意外と近くにいたなという感じですが、服のほつれ?具合からするとどこかに隠れ住んでいたのかなぁ。

ブレイドのその後に関しては、300年後の後日談などがあるのでネットを漁って情報や感想を探してみるのもなかなか楽しいですよ。

アナザーブレイドによって破られる均衡

二人のジョーカーが戦わずに幅れた場所で生き、それによって破壊を免れている状況を、白ウォズによって再びアナザーブレイドと化した天音が破る。

暴走らしき様相を見せたアナザーブレイドによって、ジョーカーの力もろとも剣崎と始の変身が解け、それらを吸収したアナザーブレイドの胸に三つの紋章が現れた。

トランプのスペードとハート、そしてジョーカーのシンボル。

アナザーブレイドが雄叫びを上げ剣を振り上げると、その上空にはモノリス、戦いの勝敗を決する統制者が出現する。

(ファンからはねじれコンニャクとも呼ばれるこいつですが、今回は表面にダークローチがうじゃうじゃしている様子が見えて、最高に気持ち悪い感じになっておりました…で、どうも後からちゃんと見たらダークローチじゃなくてジョーカーがいっぱいだった…えええ)

 

そしって剣崎と始の流していた血は、アンデッドのそれを現す緑から赤へ…

ええっ?剣崎君はともかく始さんはなぜなんです!?ってなりましたけど、もしかしてヒューマンアンデッドは元々血が赤かったのかな?

始さん自体は、ジョーカーにあえて封印されたヒューマンアンデッドの働き掛けで生じた人格みたいな部分があるから、生まれつきのジョーカーの部分すら奪われても残ったのかな…

アナザーブレイドである天音ちゃんの願望も込みだったんじゃないかと、呟いている方もいましたね。

ソウゴの鋭さや器の大きさが活かされている

聞き込みにより始の居場所を突き止めたソウゴたちもそこへ向かおうとするが、その前に立つ白ウォズは滅びの始まりを告げる。

ここでソウゴ、ゲイツと黒ウォズを先に行かせてやけっぱちになっている白ウォズを説得し始めます。

彼の疑問は至極納得のいくものだし、的に自分の望む未来を諦めるなと発破をかけるのもすごい…彼らしいといえばそうなんですが、そういうとこやぞみたいな。

抜けているところもあって愛嬌があるけれど、決めるところは決めてくれるのが彼のいいところです。

この、敵すら説得しちゃう王様ムーブすごい好きなんですよね。

白ウォズに何度でも立ちはだかればいいと、自分たちは彼に負けないように戦うからと笑みを浮かべるソウゴ。

それを聞いた白ウォズは、奪った二つのアイテムと自分を結んで生じたウォッチを、他二つと共にソウゴに託す。

これを使いこなせたら自分も認めよう、と。

過去のわだかまりを超えて

一方、時を前後してゲイツと黒ウォズは二人のライダーとジョーカーの力を吸収してとてつもない力を手に入れたアナザーブレイドと対峙し、吹き飛ばされていた。

世界が終わるかも知れない瞬間を前に、言葉を掛ける黒ウォズ。

それに対しゲイツは正直に黒ウォズを気に食わん、しかしいつまでも過去に拘る自分も気に食わんと話す。

過去に囚われている天音を揶揄した際、自分も同じだとソウゴに痛い部分を突かれたことを思い出す黒ウォズ。

今のジオウが作り出す未来を見てみたいというゲイツに、黒ウォズは興味深くはあると答えた。

ここの二人変身に至るまでの遣り取りはめちゃくちゃエモかった…28話の「俺の友達だ」周辺のエモさもすごかったけど、ここもめっちゃよかったです。

彼らはこうやって仲間になっていくんだなぁ。

三位一体と円卓

アナザーブレイドの力はとんでもなかったが、ここでジオウに変身した状態で飛び込んできてトリニティのウォッチを早速使用。

暗雲立ち込める空がひとつの星(レグルス)の輝きを中心に晴れ、その光がゲイツと黒ウォズを包み込み…

え?そういう変形して合体するの?

なんかどこかで見たことのあるノリでジオウ・トリニティになった訳ですが、その内面(?)では大きな時計の盤を囲むようにして立つ三人の姿が。

メインで動く人のところを針が指すんですね。

黒ウォズの「祝え」もなんかあやふやで面白かった。

同時に、もう彼が知っている未来ではなく、新しい時代に進んだのだなぁと思いました。

円卓を思わせる装置に(円卓って主君も家臣も隔てなく意見や議論を交わせる場所という意味合いもあるので)、ソウゴが独裁的な魔王になるルートを回避したんじゃないか?という見方をする声も多いみたいですね。

まだ誰も知らない未来に、期待してしまう展開です。

あと、針がソウゴのところに戻ってくる時に、ちょっと主導で直したのアドリブかな?でもあの間がすごく好きです。らしくて。

終焉の幕引き、新たなオーマの日

トリニティは三人の力を駆使してアナザーブレイドを圧倒し、最後は三人分のキックで決めてくれました。

このアクターさんの動き本当にすごいですよね。

右と左で別の人物の特徴を持たせた動作をこなしたり…ライダーシリーズではずっと主役の中の人をされている方ですが(たまに中の人も出演してたりね)、まさにスペシャリスト。

各々の武器が現れて、手放すと消えていくエフェクトもいいですね。

とどめのキックの後の着地がまた、格好よかった…

 

倒されたアナザーブレイドは天音に戻り、統制者も消滅。

三つのウォッチが地面に落ちる。

そのうちアナザーブレイドのものも消滅し、残ったブレイドとカリスのウォッチを剣崎に渡そうとするソウゴ。

しかし剣崎はソウゴに持っていて欲しいと言う。

自分たちの力がウォッチに移ったのなら、ジョーカーの力も封印されたのかもな、と。

「俺もようやく未来へと進める」

剣崎君は始さんを生かしたまま滅びを回避するためにジョーカーになってから、ずっと不毛な永遠に囚われていたんでしょうね。

やっとまた、人間としての時を歩んでいけるようになったと。

そして、天音ちゃんにいつでも駆けつけるという始さんと、私も自分の道を見つけるという天音ちゃん。

例え力を失ったとしても、始さんは天音ちゃんのヒーローなんでしょうね、ずっと。

二人の許に歩み寄っていく剣崎君。

彼らの未来も、ここから始まるんだなぁという余韻が…

新たな局面へ

白ウォズと黒ウォズによって示されていたものとは全く違うオーマの日を迎えた夜、白ウォズはソウゴのことを認め自らが消えることを選んだ。

白ウォズは黒ウォズとは違い、仲間を作れなかったという。

そして、彼なら面白い未来を作れそうだとソウゴを見込んだことを話し、スウォルツには気を付けろと警告を残し、静かに消えていった。

黒ウォズの未来を願いながら。

 

このシーンもエモかった…とても…

自分の存在する未来への道が絶たれて自棄になっている白ウォズの表情とか、エグめの策とかなかなか「お、おう…」というものがありましたが、それらを払しょくするような静かで穏やかな最期で。

こんな風に終わってくれるとは…と感慨深く胸に残りました。

(制作陣の胸先ひとつで無様な終わり方とか、色々出来ちゃいますからね)

同時に、ソウゴが魔王にならない未来が完全に確定したら、黒ウォズもゲイツたちもどうなっちゃうんだろうなとも思いました。

彼らが現代に来たことで大きく影響を及ぼしたことが多いので、完全になかったことにはなり得ない(タイムパラドックスというやつですね)とは思いつつ。

 

一方ソウゴたちの前には再び海東が現れる。

彼は白ウォズのノートをこの世界のお宝として手に入れ、オーマジオウからの祝電(?)を見せた。

残るウォッチはあと6つだよと教えてくれる親切な魔王さん…

なんやコレという感じで次週はアギト編だそうです。

いや、本当…なんか色んなものがギュッと詰め込まれてましたね。

来週も楽しみです。

ジオウの世界でのアナザーエンドとしてはよかったのでは

ブレイド編完結ということで…

剣組に関しては、まさかの結末だったなと。

アナザーブレイドに力を吸い取られて二人とも血が赤くなった時にええええ!?ってなりましたが、本当にまさかこんな展開で…穏やかに、割と理想的な状況になるとは思わなかったです。

 

きっとこの結末には賛否両論あると思うんですが、ジオウ世界でのひとつの結末としてはあっていいんじゃないかなと思いました。個人的には。

突っ込むと前提の状況からしてブレイドの最終回と矛盾する部分とか、色々出てきてしまう(ラウズカードはヒューマンを残して烏丸所長が回収・保管しているだろうし)し、結構思いっきり力技で解決してしまった感は否めないんですよね。

でも、ジオウはある種お祭りみたいな部分もあるし、それでいて救いのある終わり方を提示してくれたのはジオウという作品自体も明るい結末で終わってくれるのかなという期待も抱かせてくれるといいますか。

ブレイド世界での本筋は本筋(正史)としてあって、こういうアナザーエンドみたいなのがあるのもいいなって思いました。

 

惜しむらくは、ストーリー自体が大きく動いた回でもあったので、レジェンドサイドではちょっと物足りないなぁと感じた部分があったこと。

もうちょっと登場人物の交流とか欲しかったな~。

ジオウキャストとわちゃわちゃして欲しかったし、決着が付いた後の遣り取りみたいなのもこう…

でもそういうのって求め出したらキリがないし、ファンが自由に想像できる余地があると思うくらいでいいのかな。

せっかく過去を改ざんする形でなく、現在も地続きの物語でライダーとしての力を失っても記憶を失ったりなどはないという状況にして貰えているので。

でもね、本当…まさか彼らが笑顔で対面して終われるとは…感無量です。

 

あと、ハカランダを撮影していたお店が、今もあまり変わらずに健在なのは嬉しかったですね。

天音ちゃん役の女優さんは何度か他のライダー作品にも出ているんですが、まさか大きくなった天音ちゃんとしてまた姿を見られるとは思っていなくて、それも嬉しかったです。

遥香さん(天音ちゃんの母)が出ていないのは、単にたまたまいない日とか映っていないとかじゃないかなぁ…

映画版のラストで始さんがいないことがめっちゃ寂しかったり、TV版ではもうそれどころでない終わり方だったりというのがあるからか、きっと今度はみんなで集まってパーティーとかも出来るんじゃない?なんて思ってしまうのでした。

 

30話が終わった直後は正直予想だにしなかった結末やらに胸がいっぱいで、あまり沢山のことは考えられなかったのですが…制作陣の愛やリスペクトに感謝せずにはいられなかったなぁ。

(29話のOPの入りとか、当時の戦い方の再現度とか…)

ちょっと時間が経った後も余韻が残っていて、ツイ検索などでファンの感想やらを眺めていたのですが…

 

 

 ちょwww台無しwwww

 

これ、恐らく橘さん役だった天野さんから素で送られてきたんだと思いますが、やはり強者だ…

他のブレイドのキャストさんも見ておられたようで、役者さんにもスタッフさんにも愛されていて嬉しかったですね。

ameblo.jp

椿君は他にも今回の放送に関する記事を何件か書かれているので、読んでみると面白いと思いますよ。