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「逃亡犯条例」改正を反対する香港デモに際して、日本語教室の校長先生からのメッセージ

「逃亡犯条例」改正を反対する香港デモに際して、日本語学校の校長先生からのメッセージ

フォロワーさんからのRTで、こんなツイートを目にしました。

香港デモが始まってから、こうして香港の方が国外のアカウントを仲介して現状を訴えるツイートは沢山目にしてきましたが、少しでも多くの人に見て貰い、問題意識を持って欲しい内容ばかりです。

 ツイート主であるKikkiさんも「1人でも多くの人の目に留まりますように」と書かれているように、画像としてアップされた香港にある日本語教室の校長先生からのメッセージもまた、多くの目に触れるようにしなければと思い、画像を元に文字を打ちました。

こうすればは象では見過ごされてしまう場合でも、検索や何かで引っ掛かって、目にする人も増えるのではないかという試みです。

 

どうか、中国共産党や現在の香港政府のやっていること・やろうとしていること。

そして条例の改正が成されてしまえばどんな悪影響が起こるかを知って、他人事ではないと問題意識を持って頂けましたら幸いです。

 香港の日本語教室校長からのメッセージ全文

こんにちは、僕は香港にある日本語教室の校長先生です。

 

今回のデモについて、個人的な意見を述べたいと思います。もちろん、外務大臣や社会的地位を持っていられる方の意見のほうが影響力が大きいかも知れませんが、僕にしか、日本のことを心から愛している香港人の生徒達を日々目の前にして仕事をしている僕でしか見られない物もあるかと思い、この文を書く事にしました。

 

「逃亡犯条例」って何?と思う方もいらっしゃると思いますが、この法令の改正案の詳細については、ネットで検索していただければ、たくさんの説明が出てくるはずです。

 

完結に、一言にまとめると、これは「中国化の第一歩」となるのに違いないと僕は思います。

 

「だから?」と不思議に思うあなた、もし、日本が明日から、中国に浸食されるのに間違いない第一歩を踏み出そうとしているのに察知した場合、どのような反応を取りますか?「やった~」と歓声を上げる人はなかなかいないかと思います。それほど、この国は、治安の面から見ても、法律の健全性に基づいても、世界的に「YES」と認められるのにはまだまだ努力が必要な国なのです。

 

「自由」の尊さが分かる人間ならば、誰もが今の香港政府の動きに抵抗を示しているはずです。

 

香港には日本人学校があります。使っている言語はもちろん、教科書も日本で使用されている物とあまり変わりはないと聞いております。もし、ある日、歴史の授業で「天安門事件」について、日本人教師が語り始めようとした時に警察達が教室に飛び込んで先生の身柄を抑える日が来たら…

 

「まさか」と鼻で笑ったあなた、ご存知でしょうか。香港にはいくつか有名な学府があります。香港大学、中文大学や科技大学など、どれらも慶応に負けないレベルの学校です。もちろん、中には日本人の教師も在籍しています。この日本人教師達が、今、香港で自由に知識の伝授が行えられているのは、香港に「健全な法律」があるからです。

 

この「健全な法律」に恵まれている環境だからこそ、香港に来る観光客は自由にネットの世界が利用できる訳であり、中国圏でビジネスを始めようとしている投資者や企業家の方々も、安心してビジネスのチャンスが図れるのです。

 

それを今、崩そうとしているのが、魂を共産党に売った香港政府です。

 

日曜日におよそ100万人もの香港人がこの「逃亡犯条例」改正案の撤回を訴えていたのにも関わらず、香港政府は強引にこの案件にピリオドを打とうとしています。そして、その傲慢活傍若無人な態度に対し、怒りを感じた香港人達が6月12日に自主的に集まってこのデモ活動を起こしたのです。

 

昨日、僕はたくさんの若者たちの悲鳴を聞きました。そして、数えないぐらいの学生達の涙を目にしてきました。そして、無数の自由に希望を持った瞳と目を合わせました。

 

彼達は自分達の住む場所の将来のために戦っていました。クッキングラップで腕を撒いていたのは、催涙スプレーから体を守ろうとしていたからです。ヘルメットは無情かつ凶暴な警棒から頭を保護するためです。手にしていたペットボトルの水は、警察が撃ってきた催涙弾を一刻も早く消すための物です。一番前で警察の暴力と対抗していた人の多くが、20代前半の若者でした。

 

そして、彼達の後ろに隠れて必死に警察に、政府に、「やめてください」と涙をこらえながら叫んでいた姿がたくさんありました。中には14歳の女の子もいました。「お兄さん、危ないよ…」、「大丈夫、銃声が聞こえたらお前は逃げろ」。これは確かに、僕が現場で聞き取った会話です。

 

香港の警察達は6月12日にこの若者達に放ったのは150発の催涙弾、20発ものラバーボール弾(この弾丸なのですが、柔らかいゴムとはいえ、弾速は通常銃器の初速や通常手榴弾の破片効果に比肩するため、人体に直撃すれば大ケガするか、至近距離で当たり所が悪ければ死亡するだけの威力はあるため、相手の足下や地面に向けて発射し、威力を多少なりとも弱めて跳弾として人体に当てるのが一般的な使い方であります)と数発のゴムペレット弾でした。

 

この日、子供達は政府に「暴徒」と名付けられました。香港には「暴動罪」と言う法令があり、起訴されたら大体は刑務所入りとなると言われています。

 

あなたが14歳だった頃はどんな事をしていましたか。

 

日本にいる若者達よ、ぜひ、君達に分かってほしい、自由の価値と言う物を。そして、大人の日本人の方々には深刻に考えていただきたい、もし、この二人の若者達が自分の子供であった場合、あなたはどのような気持ちでいられるのか。

 

普通と言う物は、決して「普通」ではないのです。

 ※文末にある「二人」とは、香港警察の攻撃によりゴム弾を受けて重体となっている2名のことだと思われます。

このゴム弾は文中で書かれている「跳弾で威力を弱める」使い方などされず、直に頭部を狙って撃たれたものです。

香港警察(或いは、大陸から渡ってきた工作員もいるかも知れません)の暴挙は、決して許してはいけないのではないでしょうか。

香港の今

昨日は父の日、香港でも同様の記念日があります。

家族を大切にする香港人だからデモの参加人数は減るだろうという予測とは裏腹に、デモ参加者は200万人にまで膨れ上がりました。

当初は香港に住む7人に1人の傘下だったのが、4人に1人は参加していたことになります。

香港政府は、これでも強引に法案を通すつもりなのでしょうか?

 

何度も書いていますが、これの法案を許してしまえば香港は閉鎖的で窮屈な状況となり、困るのは現地の人々だけではなくなります。

そして、中国の魔の手はいずれ日本に伸びてきます。

既に報道が仕事をしていないように、ハリウッドのスターたちが首を飛ばされないように黙り込んでいるように、中国資本はあらゆるところに入り込み、内外から外国の人々を掌握しようとしています。

 

今この流れを止め、変えていかなければ、日本も情報統制され自由のない環境になり、チベットやウイグルのような光景が日常的にあるような土地になってしまうかも知れません。

目に見える危機が迫ってから慌て出したのでは遅すぎます。

今からでも断固、中国や香港政府のやり方に反対していかなければなりません。