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アラフォーで会社を辞めさせられ、未来が見えないニート(という名の自営業)が奮闘したりしなかったりするブログです。

ふじみ野市の立てこもり事件に思うこと 5080問題の末路

f:id:mio_tsukushi:20220129131405p:plain1月27日から28日の夜に起きた、埼玉県ふじみ野市の立てこもり事件。
初期のニュースでは、一体何が起きたのかという衝撃と不安、負傷された方や人質の安否への心配などの気持ちが強く、私もなかなか眠ることができずにいました。

その後犯人は捕まりましたが、猟銃で撃たれた方は意識不明の重体、人質になった方は心肺停止からの脂肪が確認されなんとも痛ましい思いに。
催涙スプレーを掛けられた方も、痛くて恐ろしい思いをしたでしょうね…。

時間の経過とともに事件の背景は少しずつ分かってはきているものの、その度に沈痛な気持ちにならざるを得ないです。
住宅街でこんな事が起きてしまうなんて怖いですが、同時に今の日本では何処で起きてもおかしくない事件なのかも知れないと思ってしまいました。

事件の背景

立てこもりが起きたのは、容疑者本人の自宅と見られる民家でした。
66歳の容疑者と、92歳の母親が住んでいたのでしょう。
今回はこの母親が亡くなり、お世話になっていたクリニックの関係者が、容疑者の呼び出しに応じて弔問に訪れた際に起きた事件だったのですね。

容疑者は母親の介護に関して不満があったようですが、この際にどんなトラブルが起きたのか詳しくは分かっていません。

近隣住民が銃声を聞いて通報し、駆けつけた警官が最初に発見したのは、玄関先に倒れた理学療法士の男性で、意識不明の重体となっています。
それに前後して催涙スプレーを掛けられた医療関係の方も保護されました。

ですが、人質となった医師は翌朝まで解放されることはなく、犯人が確保される頃には散弾銃で胸を撃たれた状態でした。
当初は心肺停止と報道されていましたが、被弾した部分を見れば、どう見ても助からなかったのではないでしょうか。
数時間後には死亡という報に変わりました。

容疑者はモンスタークレーマーだった

容疑者の供述では、「母が死んでしまい、この先いいことはないと思った。自殺しようと思った時に、先生やクリニックの人を殺そうと考えていた」とのことですが、あまりに身勝手な言い分になんとも言えない気持ちになってしまいました。

母親への執着が強かったらしく、亡くなった医師のクリニックより前に通っていた病院では、意に染まない処置や対応に大声で怒鳴ったり、非難の手紙を送ったりなどしていたとのこと。

こうした人物と関わらなければならない医療関係者の方々、本当に災難だと思います。
当の患者さんのことを思えば、簡単には出禁などもできないでしょうし…

と言いますか、医療関係だけじゃなくてスーパーやコンビニでもたまにいますもんね、店員さんに怒鳴ってるおじさん。
相手が下手に出ているからって、立場も下な訳じゃないことを理解できないんでしょうね。
何もかも自分中心の人とは同じ空間にいたくないなぁ。

ちょっとした買い物でも、丁寧に真摯に対応してくれる大多数の店員さんには本当に頭が下がります。
このご時勢で四六時中マスクを着けたり、手袋やら消毒やら…と大変な業務が増えてしまっているのですから、もう少し労りの気持ちを持って接して欲しいですよね。
お客の側にも。
お客様は神様じゃなくて、ただの人間なんですから。

地域の医療の損失

貴重な訪問介護を行っている医師の方が亡くなったことによって、地域の医療現場にも大きな損失となってしまったのも、身につまされるものがあります。
亡くなった先生が診ていたのは約300人とのこと、突然主治医(しかも訪問介護という特別な対応をしてくれる先生)を失った300人の人たちはどうすればいいのか。
当然他の医師に引き継ぎが為されるでしょうが、その先生たちも元々診ている患者さんたちがいる訳で、大変だろうなぁというのは火を見るよりも明らかな訳ですよ。

それに、こんな身勝手な、逆恨みのような感情で命を奪おうとしてくる人がいるかも知れないなんてなったら、これからこの分野の医者になろうという学生さんにも影響があるだろうし、訪問介護をやめるお医者さんがいても仕方ないですよね。
誰も得をしない、Win-WinならぬLose-Loseの連鎖でしかない……。

亡くなった先生にかかっていた患者さんたちも、こんな亡くなり方だと聞いたらショックでしょうね…
定期的にお医者さんと顔を合わせて話すことが心の支えになっている方もいると思いますし、この報を聞いた患者さんやご家族も、穏やかでいられないだろうな…と。

私も普段から病院のお世話になっている身なので、多くの患者さんに心身を砕いて接している医療関係者の方々には感謝こそすれ逆恨みなんて…と思います。
そりゃあ、自分とは違う人間なんだから100%思い通りにいく訳ないですよ。
自分の状況を理解して貰えず辛い、なんて時もあります。
それでもこの事件のように、相手を害しようなんてのはあまりにも人の心がなさすぎではないかと思ってしまうのです。

5080問題から6090問題へ?

昨今よく取り沙汰されている5080問題ですが、今回の事件への反応でちょくちょく「もう6090問題じゃないか」的な言葉も見掛けました。
容疑者と母親の年代そのままですね。
晩婚化が進み、独身のままの子供が年老いた親の面倒を見ながら双方の年金でなんとか暮らしていく…というような世帯が増えていくのはもう避けられないでしょうね。
これを思うと、なんだか日本の社会全体が死に向かっているような感覚が強くなってしまいます。

それもこれも、国民が貧しくなるように仕向け、少子化を促進してきた偉い人たちが原因じゃん…と思いますけど、どうにもならないのですよね。
自分にできるのはこうしてブログ書くか、選挙で少しでもマシな政策を出している党や候補者を選ぶくらいですもん。
投票だって、それすら消去法の面が強いし、票田多く持ってる連中が数に物を言わせてくるので意味あるのかなーって思っちゃいますが。

それでもさぁ、もっとこう…何かあるよね?
と、政治家の方々に対しては思ってしまうんですよね。
山田太郎さん(※山本ではありません)みたいに、ちゃんと取り組みを明らかにして成果を得て、支持者に告知するっていうことも可能な筈なのに、なんで山田さんにはできて他の議員にはできないのか?
とは常々思うんですよ。
明石市の泉市長みたいに革新的に市民のための政治をやれば、広めてくれる人もいるというのに。
本当に国のために、国民のためにやってるならもう少し意気を見せて欲しい。
ボランティアじゃないんだから。

棺桶に片足突っ込んで、先のことは知りません、自分その頃には生きてないのでみたいな感じの人が多すぎません?
議席を桶で埋めるなよ。