アラフォーでニートになりました。

アラフォーで会社を辞めさせられ、未来が見えないニート(という名の自営業)が奮闘したりしなかったりするブログです。

「タコピーの原罪」15話感想 自己犠牲は奇跡を起こせるのか

15話で完結じゃなかった。
次回が最終回ですね…

今回も普通にネタバレありの感想になります。
よろしくお願いします。

shonenjumpplus.com

SNSでセンセーショナルな話題をかっさらっていった「タコピーの原罪」、タコピーが過去の記憶を取り戻し、とうとう戻れないところまで来てしまってからのしずかちゃんとの対話の回でした。

とはいえ、そんな理想的な形の「お話」なんてできないですよね、もう…
チャッピーの行方を確かめるため、「保健所の人の胃の中も調べなきゃ」というしずかちゃんを、それでもタコピーは引き留めて語り掛ける。

しずかちゃんに踏まれても、石で殴られても諦めなかったタコピーにもだけど、今まで何もかも諦めていたようなしずかちゃんの、沢山の「どうすればよかったの?」と一緒に溢れ出す感情の吐露がね、すごく…
こんな風になっちゃった段階だけど、全部吐き出すことができてよかったなと、思ってしまいました。

しずかちゃんの「どうすればよかったの?」に答えを持っていないタコピー。
それでも「何もしてあげられないのに、いつも何かしようとしてごめん」と、「一人にしてごめん」と寄り添って、二人で泣きながら長い時間を過ごしたのが、すごく印象的でした。

ただ小学生の女の子と何もできない宇宙人が一緒にいても、何も解決しないし何も進展しなかったかも知れない。
だけど、寄り添えた時間は無駄ではなかったのかな、と思いたい。

そしてここにきても、タコピーのハッピー力を犠牲にして、もう一回だけ起動するハッピーカメラの機能というのがね。
結果、2016年の写真を撮った時間軸に戻って来たものの、存在そのものがなくなったタコピーのことをしずかちゃんは覚えていない様子。
ということは、これ以降の出来事にタコピーはもう関与することも出来ない訳で…
希望を残しつつも、それってどうなっちゃうの?
という引きで最終回に繋がっていくのがすごかったなぁ。

この後タコピーの関与がなかったら、どうなるのだろう?
普通に2022年時空みたいになって、しずかちゃんはチャッピーを奪われて、自殺に失敗したけどきれいに成長して、東くんやまりなちゃんも家庭に問題を抱えながら成長した状態になるんだろうか?

それとも何かが違う展開になるのかな…
いなくなってしまったタコピーには、東くんから頼まれた、お兄さんと喧嘩するようにという助言は果たせない訳ですが。
今回ラストの言葉が「2016年のきみたちへ」と、「きみへ」じゃなくて複数形になっているのが、一縷の望みみたいに思えます。

最終回の配信は25日(金)、明日です。
最後まで見守りたいと思います。